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チューニングスライド

  • 執筆者の写真: Masashi Sugiyama
    Masashi Sugiyama
  • 3月22日
  • 読了時間: 2分

先日のチューニングスライドの投稿には「長めに抜いたら自由度が増して心地よい吹奏感になった」「サウンドが改善された」「曲が吹きやすい」「疲れにくい」などポジティブなコメントを数多くもらった。

以前指導していた中高吹奏楽部はチューニングスライドを長めに抜くよう指導していたので長時間吹いても問題が起こることはほとんどなかったが、たまたま他校を指導した時に、チューニングスライドを殆ど抜かなかったり、中にはまったく抜いていない生徒もいた事に驚いた。理由を尋ねると「これでも低い!と言われるんです」また「音が暗いから少しでも明るくしたい」と答えが返って来た。(100年ほど前のスーザバンド時代には確かにローピッチの楽器が存在したが今は製造されていない)生徒の楽器を借りて吹いてみると案の定何の問題もなかった。

何が音程を司るのか?が理解されていればチューニングスライドを抜かない設定にはならないはず!

チューニングスライドを長めに抜いて自由度が増し演奏が楽になったと感じた方には、“口内の容積”をコントロールする訓練に入ることを強く勧めたい。なかなか舌が理想のポジションに来ない生徒にチューニングスライドをかなり抜かせる“荒技”レッスンをすることがあるが、総じて良い結果が得られている。

私が初めてClaude Gordon Brass Campに参加して印象に残ったいくつかのうち、驚いた事は100人ほどの参加者の殆どのチューニングスライドが2cm強(自分は当時1cm弱)抜いてあった事だった!しかし彼らのサウンドはよく響くブライトな音でピッチが低いと言うよりむしろ高めに感じた。講義を聞いているうちに「音程は口内の容積をコントロールする」が十分理解でき、そのための訓練に皆が使用していた共通の教則本を処方された事は大変有り難かった。



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© 2020  Masashi Sugiyama

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